帰る準備
前回のブログを書いてからいろいろなことがありました・・・。
一昨日ヘリが珍しく屋根裏の掃除や高い木に登って剪定していました。
なんか危なっかしいなあ・・・
と思っていたのですが無事作業が終わったので
私はホッとして部屋に戻ったのですが
その日はやる気満々の日だったらしくて
思い付きで裏庭の木の伐採を始めたそうなのですが
ジャングルのように茂った草木で足元が見えなくて
気が付いた時には
グサリ
・・と古い木の棘を踏んで刺してしまったらしい。
しかも作業用の厚底の長靴を履く前に思い付いちゃったので
底がピラピラのサンダルで
ビーサンであのジャングルに入るなんて・・・ありえん:汗
一応棘は抜けたのですが痛みが治まらず医者へ
結構深かったらしく切開して洗浄、そして破傷風ワクチンの注射を打ったそう
しばらく足は濡らせないらしい。
満月後に沢山のリサーチダイブを予定していたけど全部キャンセルとなりました。
はあ・・・何やってんだか。
(自分も似たようなもんだけど)
話は変わって
数日前からラキの後ろ脚が力が入らなくなってしまって
ほぼ寝たきり状態になっていました。
寝たきりなのにこれまでと同じく
右上にして寝かせると興奮するのか体を折り曲げ吠えていやがり
時にはひきつけを起こしてしまうので
寝付くまで右下にして寝かせて
3~4時間でひっくり返していたのですが
最近は眠りが浅いらしくひっくり返すと起きてまた発作?となってしまうので
右下の時間が長くなっていました。
昨日、朝のケアを終えて
下半身を洗ってドライヤーで乾かしている時に
右の腰骨のところに床ずれを見つけました。
感覚があるのかないのかわからないのですが
見た目とても痛そうでした。
ヘリは何かに噛まれたんじゃないかって言い張っていましたが
私は状況的にも床ずれで間違えないと思いました。
床ずれだけは避けたいって結構頑張って寝返り打たせていたのですが
とうとう・・・・涙
なんか可哀想でたまらなくなり泣いちゃったんですが
それを見かねてヘリが動物病院に連れて行こうと言ってくれました。
しかし・・・ヘリ自体もケガをしているので本気にせず
床ずれの処置はどうすればいいのかインターネットで調べていたら
行動力のあるヘリはさっさと連れていく用意を済ませていました。
ブレーキとアクセルは踏めるから大丈夫!というのでヘリを信じて
ラキを動物病院に連れて行くことにしました。
ここから一番近い片道1時間半の動物病院のドクターは
毎回ラキを見るたび
「老犬だから仕方がない。」と言ってあまり治療をしてくれません。
ついには前回「もうダメだから新しいのに替えた方がいいよ」
なんて言ったのでもう診せたくないと思ってました。
ヘリも同じ気持ちだったので
思い切って都会の高級動物病院を目指しました。
ラキの腫瘍の手術をしてくれた病院です。
片道4時間、往復8時間
ラキ・・・大丈夫かなと思いましたが
もともと車が好きな犬
身動き取れないのもあるけど
車に乗っている時は普段よりぐっすり眠って落ち着いている感じでした。
そして
動物病院に到着
田舎ではお目にかかれないような可愛い犬をつれた飼い主がいっぱい
コロナ禍でもここの動物病院は回っているなあ・・って感じでした。
ドクターにラキを診せると
やはり床ずれとのこと
何かに噛まれたわけではないとここでやっとヘリが
私の言ったことを信用してくれました。
口から食べたり飲んだりするのが難しいことを説明すると
すぐに点滴をしてくれました。
やっぱりここに連れてきてよかった。
いろいろ体を診て2~3日の入院を勧められました
でも・・・
「今日連れて帰りたい。ここに泊らせたくない」
というと
先生も
「この子はもう帰る準備をしている。帰る準備は家でした方がいい」
と言いました。
最初は何を言っているのかわかりませんでしたが
どうやら死ぬという言葉を使わずに帰るという言葉を使っているようでした。
この子はこの先悪くなることはあっても治ることはない。
入院しても少し長く生きられるかどうかだけなので
帰る準備はこんな病院ではなくて自分の家でさせてあげたほうがいいと思います。
今この子にできる限りの手当の方法だけ教えますので連れてかえってあげてください。
求めていた答えが返ってきたことが感動でウルっとしてしまいました。
点滴の方法と口からの水のあげ方。もし口が開いた時の食事、
床ずれの処置、床ずれ防止の方法・・・
いろいろ教えてもらいました。
もっと早くここの病院に来たかったけど
コントロールが利かない体で動き回りたがるラキは危なくて連れてこられなかった
動けなくなってから連れて来られたのはなんとも皮肉に感じました。
治療が終わると
車にペットシーツを敷いて
点滴をつないだまま医者と看護婦さん3人がかりでラキを車に運んでくれました。
車に運ぶ時、ロビーにいた飼い主の方達は
皆立ち上がって無口でラキを見送ってくれました。
皆さん動物が好きな方達だと思うので
何か感じるところがあったのだろうなあと思いました。
その後薬など必要なものを買いそろえて夜中の22時頃サリダイブに到着
車から降ろそうとすると嫌がるラキ
車から降ろそうとすると嫌がるラキ
8時間も乗ってたのに・・・ほんと、車が好きなんだね。
(これが最後のドライブだったかもなあ。)
右上になっているので少し時間がかかりましたが寝付かせ
部屋に戻ったのが12時すぎ
そこからシャワーをして
床ずれ用のドーナッツ枕と体全体用のクッションを
おとなドレスの残り布をつぎはぎして作りました。
綿がないので残り布を細切りにして詰め込みました。
今まではバスタオルを重ねて寝かせていましたが
これでもう少し床ずれしにくくなったと思います。
長い一日でした
心がクルクル動いて忙しかった
ほぼ寝ていないのですが興奮が続いているのか今もまだ眠気が来ません。
でも、今日は寝なくちゃ
ヘリも負傷中だし私は元気でいなくちゃいけない
ラキの帰る準備をしっかり見届けたいと思います。
今日の写真は・・・・
木の剪定をしているヘリとコマン

丸坊主に近い木・・・。
ヘリが剪定すると見てくれも何もあったもんじゃない:苦笑
この写真を撮った後、裏庭で足をグサリとやったらしい。
なんとも・・なんとも・・・
行動力はすごいと思うんだけどね。
☆
by sari_dive
| 2022-01-23 16:26
| エンターテイメントスタッフ
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