得するゲスト
ずーっとゴロゴロ鳴っていますが
良い天気が続いているバリ島西部です。
毎日夕方は雲で真っ暗になっています。
雨が降るのも時間の問題かな。
今日大半のゲスト様がお帰りになりました。
毎日笑い声が絶えなかったので寂しくなりそう・・・
いろいろな場所を潜り歩いたベテランさん達でしたので
ブリーフィングの時も魚の説明をすると一喜一憂:笑
他の魚の質問やリクエストまで出ちゃって収拾がつかなくって
ガイド達はちょっと苦笑いしていましたが
紹介する魚すべて喜んでもらえるので
ガイドのし甲斐があってガイド達もやる気満々でした:笑
ガイドも人間なのでゲスト様が喜んでくれると
調子が出てきて何でも見せたくなります。
予定外のものも出ちゃうことも:笑
そう、私もガイドだったからよくわかるんですけど
ガイドをうまく乗せちゃうゲストが一番得をします:笑
これが逆に何を見せても
「パス! パス! パス!」
という感じに言われてしまうと
言われること自体にストレスを感じるし
パスって言われないように生物を自分の頭の中で選んだりしていくうちに
何も見せられなくなったりします。
表面的には笑顔で対応していても
そのゲストへの苦手意識が出ちゃったりして
結局見せられるものも見せられなくなったり・・
ガイドも人間ですからね。
そして最終的に
一番損をするのはそのゲスト様だったりします。
経験のあるゲスト様達はその辺を踏まえていて
どうしても苦手なものは最初に
「ウミウシは苦手だから他のものが見たいです」
「写真の勉強中だから出来るだけ動かないものが見たいです」
と言う感じにチェックインの際に断ったりして
ブリーフィングの時はとりあえずすべてニコニコして聞いて
最後に
「これとこれとこれは絶対見たい。あと、もし○○がいたら教えてね」
・・・と、
否定形を使わないリクエストをします。
ガイドも否定形のリクエストよりも肯定系のリクエストの方がすんなり頭に入るんですよね。
そう言うリクエストの仕方をするダイバーを見ると
ああ、この人わかってるなあ・・・
こういう人って得するんだよなあ・・・
と感心してしまいます。
(きっと普通の生活でも同じじゃないかな。)
そんな方たちはきっと水中でも
好みじゃない魚を見せてもらったときにはにっこりしつつ・・
あからさまにNOとは言わずに適当に撮影するふりをしたりして
でも、撮らないのじゃないかな?
と想像できます。
そんな姿を見ればガイドも
ああ、あれは好みじゃないんだなってストレスにならずに理解でき
調子を落とさずガイドが出来るんです。
ほんのちょっとこのとですが
嘘のような本当の話なので(経験済み)
これからガイド付きダイビングされる方は
試してみると良いですよ。
今日の水中写真は・・・・
何か話しかけているみたいな
イエローアイコームトゥース
この辺りでは普通種のカエルウオです。
いろんな表情があるから何度撮っても楽しい:笑
最近、久々に群れになっていますよ。
群れを撮りたい方は60㎜位がお薦めです。
☆
by sari_dive
| 2019-12-15 16:56
| カエルウオ・ギンポ
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